株式会社日本旅行

一つのコンテンツを様々な切り口で見せる
「ワンソース・マルチユース型」WebサイトのCMS選び

株式会社日本旅行 樋口慎三氏(写真右)、ほかアシスト(現のれん)のスタッフ

導入製品:NOREN Content Server

日本旅行は、旅行会社として、国内最大級のWebコンテンツ量を有している。EC推進チーム システム担当 樋口慎三氏に、旅行という商品の特徴、その特徴ゆえのWebサイト管理の課題、そしてそれをNORENを用いてどのように解決していったかを詳しく聞いた。

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■日本旅行ではNORENをどのように活用しているか

日本旅行のサイトのうち、以下のサイトの管理をNORENで行っています。
●国内旅行新着情報(すべて)
●国内旅行新着情報(ツアー)
●国内旅行新着情報(宿泊)
●海外旅行新着情報(ツアー)
●国内ツアーバーゲン情報
●海外ツアーバーゲン情報
●国内宿泊おすすめ情報
●国内ツアーおすすめ情報
●ポータル(so-net)向け提供ページ ※
●RSSを活用して、他サイトに日本旅行の情報を表示させた例 ※
 ※:2007年1月現在、他システムで運用中。将来はNORENに移行の予定

■「旅行会社ならでは」のWebサイトの特徴

まず「旅行」という商品には、以下の特徴があります。
 1.旅行商品は、「いい値!お手軽宿泊プラン九州」、「緊急発売!北海道さっぽろ雪まつりスペシャル 2、3日間」
  など次から次へと現れる
 2.旅行商品の寿命は、その旅行が終わったら、終わり
 3.旅行は、レジャー商品なので、イメージが重要


したがって、旅行商品の宣伝Webページも商品が次々現れるのにつれて、次々現れ、商品の寿命が尽きると同時にWebページの寿命も終わります。そのように大量、且つ短命のページであっても、一つひとつは旅心を誘うような、イメージ豊かなページでなければなりません。

また、一つのコンテンツを様々な切り口から紹介しなければならないこと“ワンソース・マルチユース”も旅行会社のWebの面倒なところです。
例えば、「夏の東北温泉巡り一週間の旅(7月28日~8月5日催行。東京発)」という企画があったとします。その旅行商品に対する切り口としては、「新着情報」、「夏休み」、「東北」、「温泉」、「一週間」、「東北」など、いくつもあります。つまり、「夏の東北温泉巡り」という旅行商品のページが一つあったとしたら、そのページは、「新着情報」や「夏休み特集」、「東北特集」など、いくつもの特集目次ページからリンクを貼られている必要が生じます。

■かつてのWebサイト更新の管理体制

そうした複雑な構成を持たねばならない旅行商品のWebページを、かつて日本旅行では、手作業で更新していました。
「夏の東北温泉巡り」というコンテンツをアップしたら、「新着情報」、「夏休み特集」、「東北特集」からもリンクが貼られるよう、手で書き換えていました。
そして「夏の東北温泉巡り」の旅行が終わったら、「新着情報」、「夏休み特集」、「東北特集」から手作業でリンクを削除していました。

しかし、このような複雑な作業を手作業で行うのは、やはり無理があります。担当者は、リンク管理が貫徹できるよう努力はしていましたが、正直なところ、わけがわからなくなっていた部分も多分にありました。この状況を解決するために、CMSを導入し、静的コンテンツの効率管理を図ることを決めました。

■動的Webサイトを使わなかった理由

一つのコンテンツに様々な切り口がある場合、すなわちワンソース・マルチユースを実現しようとする場合、CMSによる管理以外にも、DBを組み合わせてページを動的に構成するという選択肢があります。動的Webサイトは、一つの有力な選択肢でした。
しかし、DBを駆使した動的サーバを組むとなると、サーバ環境やネットワーク回線などの変更(増強)が必要になります。コンテンツのWeb公開の場合でも、静的コンテンツならFTPでファイルをアップするだけで済みますが、動的コンテンツとなると、それなりの登録手順(システム)を整えなければならなくなります。予算や手間のことを考えると、正直なところ、そこまではできない。動的サーバという選択肢は見送ることにしました。
むしろCMSツールにより、静的コンテンツを効率管理していくことの方が、身の丈に合った適切な方法であるという結論に達しました。

株式会社日本旅行

■CMSツールに求めた要件

CMSツールを選定するにあたり、以下の4つを主な要件としました。

1.一つのコンテンツを様々な切り口から活用できること
「ワンソース・マルチユース」とは、先の例で言えば、「夏の東北温泉巡り」というコンテンツをアップしたら、「新着情報」、「夏休み特集」、「東北特集」など、様々なページに自動展開できる状態のことです。新しく導入するCMSで、この「ワンソース・マルチユース」が簡単に実現できて欲しい。最も重要な要件でした。

2.コンテンツの掲載期間(寿命)が管理できること
終わった旅行のリンクがいつまでも新着情報のページに残っているようでは、みっともない。コンテンツの掲載期間(寿命)はCMSで管理できるようにしたいと考えました。

3.Webに関する基礎知識があれば、後は自社スタッフで面倒を見ていけるぐらいに、簡単な製品であること
日本旅行の規模感からいうと、社内に技術やノウハウを貯めた方が良いと思われます。そのためにも、仕組みが理解可能な製品、ブラックボックスになっていない製品が良いと思いました。私見ですが、仕組みが理解可能な製品とは、イコール基本設計がしっかりした製品とも言えると思います。

4.何回かのバージョンアップを経た、安定した製品、いわゆる“枯れた製品”であることが望ましい
バージョンを重ね、バグも十分に取れた製品が望ましいということです。

■最終的にNORENを選んだ理由は、「実装が簡単そうだった」

先の要件に合うCMS製品をどのように選んでいったかをお話しますと、先ずセミナーや展示会などを通じて6~7個の製品をリストアップし、検討しました。その結果、NORENともう一つの製品(製品A)だけが、要件1「ワンソース・マルチユースの実装」を満たしており、且つ、価格その他の点で妥当であったので、この2製品が最終選考に残りました。

NORENと製品Aのどちらの製品が、ワンソース・マルチユースを「より簡単に実装できるか」という観点で比較しました。

先ず製品Aは、実装手順がドキュメントベースでなかなか複雑であり、「できるだろうけれど、結構カスタマイズの手間もかかりそうだな」という印象がありました。
一 方NORENの方は、担当SEの人に実装手順について質問すると、「じゃあ、今度、デモ持ってきますから」と、軽いノリで返事があり、次の打ち合わせの 時に本当にデモを持ってきました。デモがこんなに簡単に作れるのなら、実際の実装もきっと簡単なのだろうと思えました。
結局、この実装の単純さが決め手となり、NORENの導入が決定しました。2006年4月のことです。

■NORENは、どんな会社に向いているか

NORENを実際に使ってみて、ワンソース・マルチユースの簡単実装、コンテンツ掲載期間の管理など期待していた要件は、十分に実現できています。設定も楽で、覚えることは少しだけでいい。ある程度のHTML知識と、基本知識があれば、かなりのところまで自分たちで管理できます。日本旅行の規模感に合ったソフトウェアだと思います。

今回、我々は、まず自分たちがやりたいことを明確に定義して、それに合う製品としてNORENを導入しました。ということは、日本旅行と状況や要件が似ている会社なら、NORENは向いていると言えるでしょう。
つまり、「ワンソース・マルチユースのコンテンツ利用が必須」、「ブラックボックスが嫌い。自分で仕組みを理解し、自社で運用、発展させたい」、「枯れた製品が良い」と思っている会社(情報システム部門)にはNORENは向いていると思います。

■今後のNORENへの期待

日本旅行のWeb管理はNORENのおかげで大きく改善されました。有り難うございました。今後も、日本旅行は、自社のWebサイトを、より一層、お客様に分かりやすく使いやすくなるよう進化させていきたいと考えています。NORENも、さらにバージョンアップを重ね、より一層使いやすい製品へと進化していってください。期待しています。

導入のポイント

・自分たちがやりたいことを明確に定義し、ツールを選定
  ①ワンソース・マルチユースでコンテンツ利用したい
  ②自分たちでツールを理解し、自社で運用 / 発展させたい
  ③国内企業での導入実績の豊富な枯れたCMS製品を使いたい

※掲載内容は、取材当時(2008年8月)のものです。現時点の情報と異なる場合があります。

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会社名 株式会社日本旅行
URL http://www.nta.co.jp/
本社 東京都中央区日本橋1-19-1
日本橋ダイヤビルディング12階
設立 1949年1月28日
事業内容 旅行業 / 各種乗車船券、入場券、観覧券等受託販売
従業員数 2,592名(2014年4月1日現在)

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