【本会】開催レポート

2019年1月31日(木)「NORENユーザ会」(本会)開催レポート

去る2019年1月31日、東銀座JJK会館にて、「NORENユーザ会(本会)」を開催いたしました。ユーザ会では、製品情報だけでなく各種Webサイト運用やWebマーケティングなどの様々なテーマを取り上げておりますが、今回はその中でもユーザ様の関心の高い「グローバル展開」「リスティング広告」をテーマに開催しました。
ご来場いただきました皆様、ご講演いただきました各社様に、この場を借りて心より厚くお礼申し上げます。

【プログラム概要】

 ・ユーザ会ご挨拶
   株式会社のれん 代表取締役社長 安藤 健太

 ・基調講演
   「リスティング広告の運用 新スタンダード勉強会」
     検索エンジン大手
   「リスティング広告の運用における効果改善事例」
     検株式会社メディックス マーケティング部 メディアグループ マネージャー 立花 文寿様

 ・パートナーセッション
   「グローバル展開におけるWebサイトの構築と動的機能の活用」
     株株式会社CB NEXT ソリューション事業部 高口 一様

 ・情報交換会

リスティング広告の運用 新スタンダード

最初のセッションでは、検索エンジン大手企業をお招きし、「リスティング広告の運用 新スタンダード」についてお話しいただきました。

リスティング広告の運用における効果改善事例

株式会社メディックス 立花 文寿様

株式会社メディックス 立花 文寿様

続く第二セッションでは、インターネット広告代理店の 株式会社メディックス  立花 文寿様にご登壇いただき、「リスティング広告の運用における効果改善事例」と題して広告運用成功の秘訣についてお話しいただきました。

はじめに、メディックス様がこれまでに手がけられた、アカウントの再構築によるリスティング広告の効果改善結果を業種別に実際の数値と共にご紹介いただきました。アカウント再構築の手順と施策については下記のステップで進められたそうです。

アカウント再構築の手順と施策

続けて、リスティング広告の運用について以下の順にご説明いただきました。
 ①広告配信プラットフォームの仕組みを理解し、設計する
 ②適切なメッセージを打ち出す
 ③ユーザターゲットを決める
 ④然るべきタイミングで届ける
 ⑤可能性を探り、挑戦し続ける

広告配信プラットフォームの特性上、評価指標は量(インプレッション)⇒質(クリック率)⇒鮮度(タイミング)の順に優先されます。第一に、信頼するに足り得る統計量が鍵になるため、クリック率よりも先ずはインプレッション数(広告表示回数)を増やす施策からスタートすることが重要だそうです。目安としては、1広告グループ当たり、1週間に2,000インプレッション以上必要だと立花様は述べました。

量(インプレッション)が増やせてきたら、次は質(クリック率)を高めていきます。広告の掲載順位は、単なるオークション形式ではなく「広告ランク」に応じて表示されるため、ここで質(クリック率)が関係してきます。今回ご紹介いただいたリスティング広告では、「質を高めれば高める程、広告掲載順位や課金額で有利になる」という仕組みであることを解説いただきました。

次に、アカウントの設計です。ユーザに伝えたいことを広告の中で訴求するためには、ユーザの検索キーワードを広告の見出しに入れることが必須になります。ここで、ユーザに合わせて広告文を調整してくれる「広告カスタマイザ」という機能をご紹介いただきました。さらに広告表示オプションを入力することで画面の占有率が上がるため、特にモバイルに対してはクリック率向上に有効である旨、ポイントもご教示いただきました。

広告を表示するターゲットについては、ここ数年の傾向として「リマーケティング」「類似ユーザ」「カスタマーマッチ」「インテント」など分類も豊富に広告側で自動コントロールできるようになってきており、「自社のサイトには来ていないが競合他社のサイトを見ている人」「ユーザではなく新規のお客様のみ」への配信なども可能だそうです。
また、モニタリング機能を設定することで、検索したユーザの興味・関心が判明するため、キーワードマーケティングができるようになり、広告運用の費用対効果も高められます。その他、自動入札機能の活用やアトリビューションモデリング機能についてもご説明いただきました。

デジタルマーケティング領域では次から次へと魅力的なプロダクトが登場しているため、新機能情報をキャッチアップしチャレンジしていくことが大切だと述べ、動的検索広告「Dynamic Search Ads(DSA)」)をご紹介いただきました。DSA活用のメリットは、キーワードや広告文を自動生成できることだけでなく、顧客との接点機会損失を防ぎユーザアプローチ量が増えることで、サイト流入量増加の効果が得られるそうです。

最後に、アカウント再構築をゴールではなくリスタートの機会だと捉え、広告の質を追求していけば、広告の運用効果はまだまだ伸ばしていけると締めくくりました。

グローバル展開におけるWebサイトの構築
NORENの動的機能の活用

株式会社CB NEXT 高口 一様

株式会社CB NEXT 高口 一様

最後のセッションでは、NORENパートナーである 株式会社CB NEXT  高口 一様より、「グローバル展開におけるWebサイトの構築」と「NORENの動的機能の活用」について二本立てでお話しいただきました。

まず一つ目のテーマについて、企業様からよくお聞きする海外サイト展開時の下記のような課題をいくつか挙げ、これらの課題を解決するためにNORENで海外サイトを構築、管理する方法について解説いただきました。
・海外拠点が複数あり、拠点ごとにサイトが乱立している
・デザインの統一がなされていない
・それぞれ違う仕組みなのでコンテンツの更新が大変
・どこから取り掛かればよいか分からない

NORENのサイトコピー機能を使い複数サイトを展開していくのですが、具体的には、ベースとなるサイトを構築しNORENに取り込んだ後、NOREN上でベースサイトのサイトカテゴリをコピーし複製していきます。各サイトに合わせてロゴ画像や固有の情報に変更し公開する作業を繰り返します。

ベースとなるサイトを構築する際にポイントとなるのが、海外サイトのデザイン / サイトのメニューに値するコンテンツのカテゴリ構成を統一することです。もちろん、「アメリカ店のサイトには製品情報は載せるが、中国店のサイトには載せない」など海外店ごとにカテゴリの要否を定義することは可能です。また、各国のコンテンツの入力要素を統一し、カテゴリ名(項目名)を英語 / 日本語表記にすることもポイントです。これによって他国展開の作業、教育、運用負荷が軽減される上、日本の本社主導でガバナンスを効かせやすいというメリットがあります。
さらに高口様からは、海外店舗サイトの展開を見据えたカテゴリIDの設定・修正、共通箇所のコンポーネント化、1コンテンツマルチユースを見据えたアクションフィールドの設定など、構築時のポイントも解説いただきました。
この手法は、グローバルサイトに限らず、グループ企業サイトやイントラサイトでも有効です。また、短期間でサイト構築ができ、デザインの統一、構築コストを抑えられるというメリットもあります。

続いて二つ目のテーマ「NORENの動的機能の活用」についてお話しいただきました。
NORENは静的CMSですが、サイトの一部を動的に表示する「Dynamic」という機能があります。Dynamic機能の活用事例として、大日本印刷様のIRの電子公告ページでの活用例をご紹介いただきました。

具体的には、IR情報を事前公開し、内容の確認と公開の承認ワークフローを回した後、一般公開するという運用でした。通常、このような要望をNOREN Content Serverの基本機能である「掲示開始日」 / 「掲示終了日」の設定のみで実現すると、設定する工程が多くなる上、コンテンツ内容にもリスクが残るのですが、Dynamic機能を使うことによって、正しく承認されたコンテンツを簡単に表示 / 非表示で切り替えることができ、公開時刻やページを閉じる時刻を厳密に管理することが可能になります。また、1つのコンテンツ登録画面に「事前確認の開始日時~終了日時」「一般公開の開始日時~終了日時」を設けることによって、複雑になりがちなコンテンツ入力情報の簡略化にも成功しました。
Dynamicの導入をご検討されている企業様に限らず、Dynamicをご存知でない企業様にも「こんなNORENの使い方があったんだ!」と新しい発見を与えていただきました。

<情報交換会の様子>

情報交換会

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