アクアクララ株式会社

統制と自由度のバランスが取れたWebサイトを実現

~フランチャイズ加盟店各社のリテラシーのバラつきをNOREN+陣で吸収~

アクアクララ株式会社

アクアクララ株式会社 伊藤純一氏、古谷尚正氏(写真左より)

導入製品:NOREN Content Server、「陣」オプション

全国のフランチャイズ加盟店(以下加盟店)「アクアクララ・パートナー」とともに事業を展開するアクアクララ株式会社(以下アクアクララ)では、地域性やパートナー各社の独自性を尊重しつつ、ブランドイメージを高めるWebサイト運用を目指しています。
Webサイトに関するリテラシーの差が大きく、運用体制にもバラつきのあるパートナー各社に対して、本部からの統制と各社による自由な情報発信をどのように両立しているのか、CMSを使ったWebサイト運用には3つの秘訣がありました。

課題

・Webサイトにおいて、地場に根付いた各加盟店の独自性と、アクアクララ・グループとしてのブランディングの両立が出来ていなかった
・従来、Webページの制作 / 運用を加盟店各社に一任してきたことにより、アクラクララ・グループとしての統制が取れていなかった

■フランチャイズ加盟店と二人三脚でブランドを育む

家庭用ウォーターサーバー市場シェアNo.1※ウォーターサーバーを選ぶなら、アクアクララ。
業界のリーディングカンパニーであるアクアクララは、直販に加えて、加盟店や小売店による販売に力を入れています。2014年8月現在、飲料水の製造から販売までを一括して行うアクアクララ・パートナーが94 社、製造プラントは持たず、販売のみを行うアクアクララ・ショップが862社となっております。

「いいものを提供し続け、地域密着型で永くお付き 合いしていく」というアクアクララの方針に共感されたパートナーには、地元密着型で事業を行う、各地域の優良企業が多く含まれます。アクラクララ本部と各 加盟店は、新商品の情報提供と同時に、パートナー各社の実情や要望を本部に伝える場として、定期的に加盟店の理事会や地区会が開催され、各地地域における 活動の独自性や横の繋がりも大事にしてきました。
 ※出所:2014年7月マイボイスコム調べ【ウォーターサーバーの利用に関する調査】にて、家庭用ウォーターサーバー利用者実績数No.1

■加盟店各社が抱える“Webサイトの問題”

アクアクララが2010年に打ち出したITシステムに関するロードマップの中に、柱の一つとして“Webサイトの活用”がありました。当時、加盟店からも挙がっていた“Webサイトの問題”を解決するという狙いだそうです。

古谷氏 「基幹システムとなる業務システム部分のIT化は早くから進めてきたものの、Webサイトに関しては、CIのガイドラインだけ準備し、加盟店の方に独自に作ってもらっていました。その結果、各加盟店でデザインが違っていたり、必要な情報が掲載されていなかったり、統制が取れていないことに起因した課題が顕在化していました。また、Webサイトの制作や運用には多額の費用がかかるため、本部はもとより、加盟店各社においても課題はあるが改善のための費用負担が重いという声がありました。これら加盟店各社の声を吸い上げた結果、本部としてグループ全体の投資効果率を考えていくべきタイミングだと判断しました。」

■グループ全体の投資効果率を考える本部としての役割

デザインの統一など、本部側の思いだけではなく、加盟店各社にとって価値のあるWebサイトを制作 / 運用していくことを目的に、CMSの採用を決めました。
商品紹介などは、本部側でコンテンツを制作し提供することで統一できます。各加盟店が個別に作成するよりも費用も手間も抑えられます。
また、公開情報の統制という意味では、キャンペーン情報やお知らせなどの公開だけでなく、CMタレントの契約期間に合わせた公開 / 終了の厳密管理も本部側での一括したコントロールが可能になりました。

伊藤氏 「本部では各加盟店のWebサイトを定期的にチェックしておりますが、NORENを使う加盟店が増えることにより、その作業工数も削減できそうです。」

本来、加盟店個々のWebサイトでは自社の配送エリアでしか新規顧客の受付は出来ませんが、本システムでは1加盟店のWebサイトであってもアクアクララグループ全体の配送エリアで新規顧客の獲得活動を可能とする仕組みを構築しました。
現時点(取材当時)で、NORENを用いた新しいWebサイトのインフラは、アクアクララ・パートナーの10社に展開されています。本部でWebサイト運用をご担当されている伊藤氏に、導入過程でご苦労された点を伺いました。

アクアクララ伊藤氏

伊藤氏 「ExcelとAccessの概念の違いを理解するまで苦労するのと同様に、NORENというツールに慣れるまでは、少し戸惑いましたが、一度NOREN の概念を理解してからは、すんなり使えるようになりましたよ。本部で運営している会員サイト「マイアクア」にNORENを導入した当初、アシ ストが提供している研修コースも受講していましたが、今回はNOREN構築パートナーであるアイアクトさん(株式会社アイアクト)のご支援もあり、実務として使いながら慣れていくことができました。」

■成功の秘訣はここにあり!

①NOREN CS+ブロックエディタ機能「陣」の採用
伊藤氏 「NOREN CS+陣の採用は、非常に意味がありました。Wordやブログ更新の知識があれば、HTMLなどWebの知識が無い素人にもWebページが作れる。“統制と自由度”のバランスの取り方が、アクアクララが考えているWebサイト運用の方針にマッチしていました。ゼロベースから自由なものを作ってもらうと、色も位置もデザインもバラバラになってしまいます。全てを型にはめると、加盟店の色が出せません。
NOREN CS+陣を使うことで、テンプレートによってある程度の統制を効かせた上で、陣の表現力で自由度も持たせられます。」

伊藤氏 「事前に加盟店各社にアンケートをとり、Webサイト運営の現状について聞いてみたところ、専任のWeb担当者を置いているところや兼務で担当を付けているところもあれば、Webサイト制作と運用をそっくり外注しているところもあることがわかりました。HTMLを書ける方からWordを使えるレベルの方までリテラシーの差が激しい中、両者が使えるものという基準で、CMSを選定しました。」

加盟店のご担当者向けに伊藤氏がデモをする際にも、「Wordを使う感覚でページが作れるんですよ」と言うと、担当の方が前のめりになって見てくださるそうです。

②制作会社との連携
Webページの制作をご支援いただいたNOREN構築パートナーであるアイアクト社との相性が良かったことも、プロジェクト成功のポイントの一つだそうです。

伊藤氏 「デザインセンスは抜群ですし、サイト制作だけでなくシステム開発力もあるパートナーさんです。NORENの構築も数多く経験されているのでしょうね。我々の判断できかねる部分については、運用を見据えた上で選択肢をご提示いただくなど、細かい部分への配慮もあり、本当に進めやすかったです。」

③加盟店各社への展開方法
“加盟店各社の無駄なコストを削っていく”というCMS採用の目的を伝えるために、伊藤氏は“自分たちで、自分たちのできる範囲で、Webサイトを運営できる”という点を訴求されているそうです。
また、本部としてはグループ全体の費用効果率を考慮し、強制ではなく、各加盟店にとってベストなタイミングを見計らないながら順次NORENを使っていただいているといいます。

古谷氏 「各加盟店が独自にWebサイトを構築してきたため、既存のWebサイトに対する投資の回収が終わっていないところもあるでしょう。メインの事業側で立派なWebサイトをお持ちの加盟店もいらっしゃいます。本部として、それらの(NORENへの)一斉リプレースは、無理には推し進めようとは思っていません。」

時間はかかるかもしれませんが、地域性や加盟店独自の取り組みを尊重しつつ、システムを活用していくための土壌作りをされている点もポイントの一つだと思います。

■今後の展望

“2014年度内に40加盟店まで展開する”という営業目標を掲げているアクアクララ。販社やフランチャイズ向けサイトは、横展開すればするほど、同じようなサイトがたくさん出来上がります。そうなると、次はSEO対策が課題になるなど新しい課題も顕在化します。
これらをどう解決していくか?が、パートナーであるアイアクト社とのチャレンジ目標だそうです。

また、「Webサイトは生き物ですので、作って終わりではない。」と伊藤氏。
伊藤氏 「システムを育てていくためには、導入後の課題としてNORENを使用する人たちの教育も必要になるため、アシストさんが運営する“NORENユーザ会”のようにユーザの声を吸い上げたり、システムの使い方を勉強してもらう場をアクアクララ内でも運営していきたいと思っています。」

さらに、お申し込みの半数を占めるスマートフォンユーザのためにも、今後は、スマホサイトの充実も視野に入れているそうで、Webサイトの活用と共にますます伊藤氏は、忙しくなりそうです。

導入のポイント

・NOREN Content Serverを導入し、制作 / 運用体制が一本化されたインフラを構築することにより、アクアクララのブランドイメージに沿った、デザインが統一されたWebサイトを展開
・テンプレートベースでブロックエディタ機能である「陣」を活用し、コンテンツ更新者のリテラシーのバラつきを吸収することにより、“統制と自由度”のバランスが取れたデザインを実現
・本部から発信する共通情報と加盟店各社が独自に発信する情報の区分を設けることで役割分担が明確になり、運用効率が向上

※掲載内容は、取材当時(2014年8月)のものです。現時点の情報と異なる場合があります。

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多岐にわたるジャンルで御導入いただいているCMS、NOREN。
導入事例を交え、NOREN環境、機能性を体験学習できます。

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会社名 アクアクララ株式会社
URL http://www.aquaclara.co.jp/
本社 東京都品川区西五反田2-27-3 A-PLACE五反田2階
設立 2005年2月1日
事業内容 清涼飲料水製造・宅配事業
従業員数 146名

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