AGC株式会社
更なるグローバル展開を見据えた効率的なWebサイト運営体制
AGC株式会社 石橋賢一氏、森永さよこ氏、松尾奈津子氏(写真左より)
導入製品:NOREN Content Server
世界トップレベルのシェアを有する板ガラス事業から、自動車用のUVカットガラス、軽くてしなやかで傷が付き難いスマートフォン・タブレット用のカバーガラスなど、技術力と企画力で多彩な製品ラインナップを揃える世界最大手のガラスメーカーであるAGC旭硝子。
最近では、FIFAワールドカップの競技者用ベンチ向けガラスルーフなどを提供しておられます。2005年からNORENをお使いのAGC旭硝子の経営企画部 広報・IR室の皆様に今後の展望も含めてお話を伺いました。
グローバルでビジネスをされている企業にとっては、日本国内向けのWebサイトを管理することはもちろん、グローバル向けのWebサイトに加えて、各国の点在する現地法人のWebサイトの管理も行わなければなりません。AGC旭硝子としてのガバナンスを守りながら、如何に効率的に情報発信を行うかが課題となります。文字通りグローバルにビジネスを展開するAGC旭硝子ではどのようにWebサイトの管理・運用を行っているのでしょうか。
課題
・グローバルサイトや現地法人のWebサイトも含めると管理対象のWebサイト数は膨大である
・Webサイトの関係者は多くの部署に渡っていて非常に多い
・Webサイトの更新・運営自体は、非常に少ない人数で行なっている(実質1名で運用している)
■AGC旭硝子が管理しているWebサイトについて
アシスト 「AGC旭硝子が管理しているWebサイトはどのくらいあるのでしょうか?」
森永氏 「AGC旭硝子ではAGC旭硝子のWebサイト以外にも、グローバルサイトや各現地法人のWebサイト、各製品のブランドサイト、Facebookページというように非常に多くのWebサイトやメディアのコンテンツ管理を行っています。
■AGC旭硝子の代表的なWebサイトおよび運用メディア
アシスト 「現地法人やブランドサイトなどを含めると相当数のサイトを管理されていますが、Webサイトはどのような体制で管理されているのでしょうか?」
松尾氏 「AGC旭硝子サイトの運用は私がメインで行っています。他にも2名担当者がいるのですが、基本的にはインターナルコミュニケーション業務等と兼業となりますので、Webサイトの運営という意味では実質的に私一人で行っています。ただし、属人性を無くすためにも今後は広報・IR室内でNORENの更新ができる人を増やしていく予定です。」
アシスト 「非常にコンパクトな体制で管理されているですね。グローバルサイトも松尾様が管理されているのでしょうか?」
松尾氏 「はい。グローバルサイトは翻訳や現地の承認などが必要となりますが、更新は日本で集約して行っています。」
アシスト 「グローバルサイトも日本で集約して管理されているとは驚きです。グローバルサイトは、2013年末にリリースされたと伺っていますが、いかがですか?」
森永氏 「実は、グローバルサイト構築時に想定した導線や運用になっていないため、あるべき姿を検討しています。今後は、ユーザビリティを改善することを検討しています。」
松尾氏 「日本国内のサイトも製品情報が製品別、事業部別でしか表現出来ていません。ユーザの目線で考えると製品別、事業部別だけではなく、横断的に情報にアクセスできるようにしたいと考えています。」
グローバルサイトと、各国向けのWebサイトの連携性を高めるなど、さらなる改善を模索中とのことでした。
■運用フローについて
アシスト 「一般的にWebサイトの運用は中央集約型、分散型、半自動化型、パートナー協力型の4パターンに分類できると言われています。AGC旭硝子ではどのような運用を取られているのでしょうか?」
※4パターンについては参考情報として下記に掲載
松尾氏 「私が担当する以前は、広報・IR室から情報システム部に更新作業を依頼し、情報システム部が中央集約型で運用を行っていました。そのため作業が集中し、コンテンツ掲載がギリギリの時間になってしまうというケースもあったようです。現在は、Webサイトの更新は広報・IR室がメインで更新しています。ただし各部門には“各部Webマスター”と言われるサイト管理者を立てており、それぞれのサイトオーナーが更新を行うケースもあるので中央集約型と分散型の混在になると思います。」
アシスト 「サイトオーナーの方の役割はどのようなものでしょうか?」
松尾氏 「各部署でのWebマスターとして、コンテンツ作成、時には制作会社との調整や部署内での承認なども行ってもらっています。」
<参考情報>
中央集約型
広報部やブランド戦略室などの対外的な情報発信を管理する部署が、各部門からの依頼を受けてサイトの更新を実施する。
分散型
コンテンツの更新作業は、各部門側で実施する。
広報部やブランド戦略室は、デザインの管理やサイトの統率を行う。
半自動化型
コンテンツは別データソースから取得を行い、通常の運用時では人手を介さずに更新を行う。
広報部やブランド戦略室は、デザインの管理やサイトの統率を行う。
パートナー協力型
HTMLの作成をパートナーである制作会社に依頼し、ファイル形式で納品してもらう。
依頼部署は納品されたファイルを確認し、Webサイトへ掲載する。
■NORENへの要望
アシスト 「アシストグループとNORENに対するご意見や要望をお聞かせください。」
松尾氏 「現在コンテンツの登録はテキストボックスとエディタを利用しています。人によってはコンテンツ登録が難しいと思われる方もいるので、ブロックを組み合わせてページを作成できる「陣」オプションの導入も検討しています。」
松尾氏 「NORENのユーザ会も非常に勉強になります。ユーザ同士でざっくばらんに悩みを話すことができ、他社がどのように解決したのか知ることもできて非常に参考になります。」
導入のポイント
・NOREN Content Serverを導入し、事業部からの掲載依頼をタイムリーに情報発信
・担当者不在時などの突発的な依頼にも対応できる使い勝手を重視
・グローバルサイトの運用も可能となる多言語対応性と、大規模サイトの構築・運用実績
■編集後記
受付奥の大きなガラスパネルの前でお写真を撮らせていただいてから、森永様と松尾様にお話を聞きました。取材前は、グローバルなビジネス展開に対応して、グローバルサイトから日本国内向けのWebサイト、そしてガラス製品を取り上げたサービスサイトまで幅広く展開されており、大規模なWebサイトの運用体制をイメージしていました。しかしお聞きしてみると、実は松尾様を中心に数名だけで非常に効率的な運用を実現されていることに驚きました。その確立された運用の裏側でNORENを活用いただいていることに喜びを感じました。
※掲載内容は、取材当時(2015年11月)のものです。現時点の情報と異なる場合があります。
※旭硝子株式会社は、2018年7月1日をもってAGC株式会社に社名変更しております。
会社名 | AGC株式会社(旧 旭硝子株式会社) |
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URL | http://www.agc.com/ |
本社 | 東京都千代田区丸の内1-5-1 |
設立 | 1950(昭和25)年6月1日 創立 1907(明治40)年9月8日 |
事業内容 | 板ガラス事業、自動車ガラス事業、ディズプレイ事業、電子部材事業、化学品事業、 先進機能ガラス事業 |
従業員数 | 6,132名 ※2014年12月末現在 |
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