【分科会】開催レポート
「NORENユーザ会」(分科会):
動画とデジタルマーケティング、
改めてWeb施策について考える
去る10月19日、アシスト西日本支社セミナールームにて、「NORENユーザ会」(分科会)を開催しました。当日は動画マーケティングについての特別講演やユーザ事例、NOREN新ソリューションのご紹介、座談会や情報交換会など盛りだくさんの内容で開催しました。
年1回の大阪開催ユーザ会は、多数のお客様にご来場いただき盛大に行われました。ご来場いただきました皆様に、この場を借りて心より厚くお礼申し上げます。
【プログラム概要】
・NORENユーザ会活動報告
コベルコビジネスサポート株式会社 栁原 智史 様
・特別講演
「顧客満足度を高めるためのCMS ~動画導入でこう変わる~」
株式会社サムシングファン 波多野 純平 様
・NORENユーザ事例
「1500ページ手動更新から脱却 ~求人サイト「an」のコンテンツグループが手がけたCMS化~」
株式会社サイドスリー 白石 克憲 様
・のれんセッション
「NORENが提供する新たなデジタルマーケティングソリューションのご紹介」
株式会社のれん 榎本 健人
・NORENユーザ座談会
・NORENユーザ情報交換会
ユーザとブランドの接触点を
考慮した動画マーケティングとは
株式会社サムシングファン 波多野 純平 様
特別講演として、株式会社サムシングファン(以下、サムシングファン)波多野 純平 様にご講演いただきました。サムシングファンは映像制作にとどまることなく、顧客の課題解決に重点を置き戦略を立て演出、完成後はターゲットと公開方法まで検討を重ね、公開後は評価/効果測定を行い次のPDCAの材料となるレポート提出するなど、戦略から動画公開までの一気通貫のサービスを提供する会社です。
波多野様はそうした日々の活動から「動画を使ってどのようにサイトに集客するか」「どのターゲットにどのような動画マーケティングをしていくか」という観点で、動画制作の流れや抑えておくべきポイントをご紹介いただきました。
まず動画の持つ強みは『記憶に残りやすい』『疑似体験ツールである』こと、自分と重ね合わせることでより深い理解と共感を得ることができるため企業のブランドやコンセプトのイメージがしやすく、文字や画像だけでは的確に伝えづらい無形物の訴求に強い点であるといいます。しかし動画が万能なわけではなく、自社の課題・これからどうしていくのかを見極め、動画の強みが課題の解決の糸口になる場合に動画を活用することが有効なポイントだと語られました。
マーケティング活動全体の中で動画を使用し効果を得るためには、顧客との接触点ごとにどの段階(認知、検討、比較、興味)で、どの情報をリーチしていくのかが重要です。だれに見てほしいのかターゲットを明確にし、どのような気持ちに態度変異を促すか、態度変異をした後どういったアクションにつなげていきたいかといった流れを考えることが非常に重要です。
次に、Google が提唱するHHH戦略になぞらえて、動画を使用し潜在顧客を顧客化してファン化する手法について事例をわかりやすくご説明いただきました。自社でどのような課題があるのか、自社のコンテンツが「Hero」「Hub」「Help」にあったターゲットを設定しているのか、ターゲットに即した映像表現がされているのかを整理してどのようなマーケティング戦略が必要かを検討する必要があると締めくくられました。
会場の皆様は、よく目にする製品の動画も成功事例としてご覧いただき、知らず知らずのうちにご自身もHHH戦略に誘導されていることを実感されたり、自社サイトを思いめぐらされるなど、終始大きくうなずきながら聴講されている様子がうかがえました。
・Google のHHH戦略がとても印象的で、我が社の
動画はどのタイプになるのか考えながら聞けました。
・動画は狙いを明確にすることがまず大切であることが
良くわかりました。
・動画制作サイドの視点でのお話が聞けたのが
新鮮でした。
CMS化を兼ねたリニューアル:
その狙いと効果とは
株式会社サイドスリー 白石 克憲 様
ユーザ事例は、パーソルキャリア株式会社(旧 株式会社インテリジェンス:以下、パーソルキャリア)様のNOREN導入事例です。ご講演は、サイト構築を担当されたNORENパートナーである株式会社サイドスリー 白石 克憲 様より発表いただきました。
パーソルキャリア様の求人サイト「バイト探しはan(アン)」は、様々な求人誌を経てきましたが、現在ではすべての紙媒体を休刊しWebに一本化していることからWebの重要度は増しています。そんな中今回リニューアルの対象となったのは、バイトの不安・疑問を解決するガイドコンテンツ「アルバイトニュース・プラス」です。このサイトは「求人」というコンバージョンが発生するものではなく、補完コンテンツという性質上、あまり注力されない時期もありました。
ところがある時、組織の再編にてコンテンツグループが発足し、新規コンテンツのリリースやリニューアル、コンテンツ全体の再構築が行われようやく改修の道が開けることになります。しかしその結果、1500ページものコンテンツが完全に手動更新だったためサイトの更新負荷は高まる一方。そこで2017年4月にCMSの導入が決定、NORENを採用いただきました。CMSの導入後、下記のようなメリットがあったといいます。
公開までのリードタイム改善 :外注に発注して1記事1週間かかっていたHTML生成が
内製で1記事1時間に大幅短縮
手動更新の負荷低減 :新着情報、ラインアップ、求人など各種リンクを一括更新
レコメンドサービスへのデータ連携自動化:週次でExcelで管理・出力していたCSVファイル生成を
NORENから毎日自動出力
AMPコンテンツ公開 :AMP(Accelerated Mobile Pages) でWebページを高速表示
評価ボタン設置 :AWSの各種サービス(AmazonDynamoDBなど)を
利用することで開発コスト削減
上記のようにリニューアル/CMS化に伴い、新しいテクノロジーを使って構築されたサイトは、今後も別コンテンツのCMS移行やAMP対象コンテンツの拡大など、さらにプロジェクトは進行中とのことです。
最後に白石様は、パーソルキャリア コンテンツグループの皆様に支えられて無事リリースできたと感謝を述べられました。
・今後の作業の参考になりました!!
・昨年WebのリニューアルとCMSを導入したので、
似たような問題意識がありました。
なので、気持ちがわかると思うことも多かったです。
・1500ページを手動で更新していたということには
驚きました。
NORENの可能性を広げる
新しいソリューションとは
株式会社のれん 榎本 健人
株式会社のれん(以下、のれん)榎本 健人からは、東京開催のNORENユーザ会でご好評いただいたNORENが提供する新たなデジタルマーケティングソリューション「NOREN musubi」について講演しました。(東京開催のNORENユーザ会の開催レポートはこちら)
デモンストレーションでは、GoogleAnalyticsのデータやMAツールのユーザ属性などを複合しBIツールを利用することで、クリック操作で簡単にドリルダウン分析する様子や、NORENの画面上でMAツールのフォーム選択ができるところをご覧いただきました。日常NORENをお使いの皆様も、新しいNORENの利用方法と広がる可能性にとても驚かれていました。
・分析の自動化は魅力的ですね。
・パーソナライズの出しわけ等は興味がありました。
・大変興味深く、今はMAであったりBIであったり、
まだ必要はないというお客様でも近い将来必要に
なりそうだと思いました。
2つのテーマで徹底討論!
ユーザ会恒例の座談会では、前半のセッション内容を受けて「動画プロモーションの取り組みについて」と「デジタルマーケティングの取り組みについて」の2つをテーマに分かれて行いました。
それぞれ、ご自身の興味があるテーマを選んで着席いただきましたが、図らずもそれぞれのテーマがほぼ同数に。ご参加のお客様は、大阪・神戸のみならず、四国/九州からもお越しいただき、初参加の方も多数いらっしゃいます。まずは簡単な自己紹介から行いました。
皆さんNORENをご利用いただいているという共通点はあるものの、業種/サイト種別は様々です。
動画プロモーションについては、すでに自社サイトに動画コンテンツを掲載している方もこれから検討する方もあり、サムシングファン 波多野様の具体的かつ的確なアドバイスに感嘆される一幕もありました。デジタルマーケティングの取り組みについては、興味があるもののなかなか着手できずにいるというお客様が多い中、弊社 榎本が日々のお客様の技術支援の現場でのエピソードや最近のトレンドについてお話しする場面もあり、座談会は和やかに行われました。
・思い付きではなく、何故動画にするかという分析が
大事だと改めて気付かされました。
・知らない知識を聞くことができたので良かったです。
・とても貴重な意見が聞けて楽しかったです。
分科会の後は情報交換会です。美味しいおつまみと飲み物を片手に、1年ぶりの再会で話に花が咲いたり、初対面の方と名刺交換しお話が弾むなど、終始盛況のうちに終了いたしました。
NORENユーザ会では、今後もユーザの皆様にとって有益な会を実施して参りますので、是非ご期待ください!
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