CMSの外部連携

Webサイトに求められるもの

Webサイトにはいくつかの種類があり、その目的によりさまざまな役割を担っています。
ECサイトでは商品の認知度向上や売上向上、採用サイトでは企業ブランディングの向上や学生の集客というように、それぞれに目的があります。
Webサイトはいまや単なる情報公開だけでなく、利用者の悩みの解決やニーズを満たす重要なビジネスツールへと変化が求められています。

デジタルマーケティングでユーザーのニーズを知る

インターネット上で企業と顧客が接点をもち、モノが売れる仕組みを作る活動を「Webマーケティング」と言い、SEOやリスティング広告、メール配信やレコメンドなどの施策を通して、Webサイトへの訪問数・ページビュー数・滞在時間・離脱率・コンバージョン率など各種データで効果を測ることができます。
流入キーワードやWebサイト上での行動履歴からWebサイトへの訪問者のニーズ(目的)を推測することができる上、紙媒体と比べてコンテンツの数や量に制限がなく、スピード感をもって加筆・修正できること、また読者の反応をデータとして確認できる点で、Webマーケティングが主流になりました。

昨今では、「Webマーケティング」から「デジタルマーケティング」へと昇華し、Webサイト上のオンラインのデータだけでなく、イベントの来場履歴やポイントカードの会員情報、テレホンセンター経由の購入履歴など、オフラインのデータも交えたあらゆるチャネルのデータを統合的に分析する傾向にあります。
これには、IoTで多種多様なデータを取得できるようになり、多角的に情報収集することが可能になったという背景もあります。
一方、多種多様なデータを取り扱えるようになりデータ量が膨大になるという懸念点もあります。

スタック型でPDCAサイクルを高速化する

Webサイトのコンテンツを管理するCMS製品の中には、一部のマーケティング機能が搭載されていて簡単なWebマーケティングができる製品もあります。
しかしながら、膨大なデータを分析するには、CMS製品に搭載されている簡易マーケティング機能では難しくなってきました。オフラインのデータや加速的に増え続けるデータの取り扱いが困難な上、企業の分析ニーズも複雑化しているためです。
形式の異なる各種データを手作業で取り込み、人手で整形・分析するには限界があり、刻々と変化するお客様のニーズを追いきれません。
さらにCMS製品に付随するマーケティング機能の陳腐化や、自社の施策に合わなくなったという理由でCMSをリプレスすることになり、それまでのコンテンツ資産をデータ移行または破棄しなくてはならなくなるケースも聞かれます。

このようなケースを想定し、CMSを基盤にマーケティング専用ツール/サービスと連携するタイプの「デジタルマーケティング・ソリューション」を活用する方法があります。

《デジタルマーケティング・ソリューションでできることの一例》

① Google Analyticsや外部DBなど社内外に点在するデータをEAIツールで取得
② 名寄せやデータクレンジングなどのデータ整形を自動化
③ データの集計/分析
④ フレッシュなデータの分析結果をもとに、次のWeb施策を立案/実施

  ⇒オンライン上の行動履歴だけでなく、過去の購入履歴や傾向から見込み顧客を把握し、
   アプローチできるようになる。
   マーケティング部門と営業部門が共通の指標を見ることで、お互いに納得のいく活動ができるようになる。
   Web施策の企画・実行・評価・改善のサイクルを短期間で繰り返し実行できるようになる。

 弊社では上記コンセプトの『NOREN musubi』というデジタルマーケティング・ソリューションを提案しています。

NOREN musubi概念図

《デジタルマーケティング・ソリューション:NOREN musubi》

DataSpider  異なるシステムやアプリケーションからノンプログラミングでデータ連携。
 大量データもバッチ処理で高速処理。
Paxata  属人化しがちなデータクレンジングを自動化。
 思いどおりにデータの加工・変換ができるので、多様なデータの整形も簡単。
Qlik Sense  一元管理されたデータをダッシュボードで可視化し、
 ユーザー自身による多角的な視点でのデータ分析を実現。
NOREN  Webサイト、デジタルマーケティングで必要なコンテンツを一元管理。
 登録されたコンテンツは、Salesforce Pardotやレコメンドエンジンと連携して、
 サイト訪問者にパーソナライズされた情報を提供。
 さらにコンテンツ画面内で③のデータ分析も可能。

※ NORENとPardotの連携事例については日本能率協会マネジメントセンター様の導入事例をご覧ください。

NOREN musubiの画面キャプチャ

このようにCMSと外部システムを連携することにより、働き方改革や業務自動化が注目を集める中、効果分析を重ね施策の精度を高めつつ、生産性の向上も実現できます。
CMSと他のシステムの外部連携について興味をお持ちの方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。

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