2014/12/03

日本製粉の成功事例から学ぶCMS活用と運用体制

~3つの視点で見る、Webサイト構築・運用の落とし穴~
(あとらす二十一共催)

あとらす二十一共催セミナー

「自社の商品やサービスをもっと知ってもらいたい」「見込み客を取り込みたい」など、企業がマーケティング活動の充実を急ぐ中、改めて見直されているのが自社のWebサイトの活用です。
本セミナーでは、自社サイトをより効果的に運用していく上でのポイントを Web制作会社、CMSベンダー、ユーザ企業がそれぞれの視点で、事例を交えてご紹介しました。

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CMS導入企業48社を徹底解剖!CMS運用を成功に導くヒントとは!?

自社のWebサイト拡充が急がれる中、CMSの導入を検討する企業が増えている一方で、CMSを導入したにも関わらず上手く活用できていないという声も多く聞かれます。
オープニングセッションでは、CMS導入後に陥りやすい課題と、CMS運用を成功に導くためのヒントを、あとらす二十一の佐藤氏に解説いただきました。

 ・CMSを導入しても外注費はなくならない!?
 ・CMS導入後のWebサイト運営の意外すぎる実態とは?
 ・CMS導入後の満足な点と不満な点とは?
 ・Webサイト運用の活性化に向け、社内での活用をすすめる各企業の取り組みとは?

まず最初に、「直近の引合いにみる各社のCMS事情」と題して、あとらす二十一社が独自に収集したアンケート結果をもとに、ユーザー企業のCMSに対する関心度、導入状況に対する分析結果が紹介されました。調査対象は、予算規模500万円以上のWeb構築案件を抱える企業で、BtoB向けサイト/BtoC向けサイトが半々とのことです。

例えば、調査対象全体でのCMS導入率は50%程度ですが、BtoBサイトは導入率が高く、
BtoC向けサイトでは低いという傾向が分かりました。また、導入目的は、「運用管理の効率化」や「Webコンテンツの構築・改善」「コンテンツの一元管理」といったWebサイトの“運用”に関わるものが圧倒的多数を占めています。

また、CMS導入済み企業に対して運用状況を掘り下げてみると、CMSに対する課題は「管理画面の表示速度が遅い」「管理画面操作が難解」といったユーザ・インタフェースに関するものが多いことが分かります。逆に、満足している点としては、「ページ作成/更新が容易になった」「外注コストが軽減できる点」が挙げられています。

「その反面、見落としがちな点ですがCMS導入後も一定の外注コストが発生します。例えば、テンプレートの修正や改修、CMS自体の設定の見直しが新たなコストとして発生していることがアンケートからも分かります」(佐藤氏)

このようなCMS利用企業の現状把握を踏まえて、サイト活性化に繋がるCMS活用のポイントをご紹介いただきました。

 ・サイトの目的を明確にすること
 ・目標達成へ向けた継続的な活動の活性化を実現すること
 ・CMS導入は、サイトの目的を踏まえて検討すること

「目標達成へ向けた継続的な活動の活性化」については、以下のようなポイントがあるそうです。

最後に、ユーザ事例として、自社のWebサイトの活性化を実現しているお客様を多数ご紹介いただきながら、アクセスログ分析やSEO対策、SNSの活用といったWebマーケティングの分野においても、「クラウド×ビッグデータ」の活用が欠かせなくなってきていると強調し、最初のセッションを締めくくられました。

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すぐに使える ずっと使える CMSのスタンダード「NOREN」の紹介

日々のWebサイト運用を支えるCMS。 導入したからには使い倒し、Webサイトを自社で運用してこそ、その効果を最大に発揮できます。 保守継続率97%以上を維持し続けている「NOREN」が、ユーザ企業に長く使い続けていただけている理由をお話ししました。
まず、NORENにまつわる数字として「自社運用率」と「保守解約率」という二つの指標を紹介しました。この数字には、ユーザ企業のNOREN活用度がそのまま表れています。

「CMSを入れただけで自社運用ができるように思われがちですが、CMSを導入したものの自社運用ができていないというお客さまも実は多いです。」(八木)

例えば、デザインの改修といった作業では制作会社の力を借りることは有用ですが、新しいコンテンツを公開する、コンテンツを修正するといった作業を自社で運営できてこそ、CMS活用したWebサイト運用の改善に繋がるというNORENの考え方を説明しました。
実に、CMSを活用するには運用スタイルに適したCMS製品の選定が重要です。
今回、Webサイトの運用スタイルを4つのパターンに分類して、それぞれに適したCMSの種類、実装方法を考えてみました。

  ①中央集約型     :広報部など対外的な情報発信を管理する部門が集約管理する
  ②分散型       :コンテンツの更新を各部門が独自に実施する
  ③半自動型      :コンテンツは別データソースから取得して自動更新する
  ④パートナー協力型  :Htmlの制作は制作会社に依頼し納品物を公開・管理する

上のスライドからも分かるように、運用パターンによって、CMSに求められる機能は大きく異なります。例えば、分散型やパートナー協力型の運用パターンでは高機能で柔軟な承認フローが求められる反面、それが不要となる運用パターンもあります。このような機能を具体的に紹介した上で、NORENを導入された企業が、どのような運用パターンを採用しているのかを事例としてご紹介し、セッションを締めくくりました。

 ①中央集約型       事例:株式会社日立製作所
 ②分散型        事例:日本製粉株式会社
 ③半自動型       事例:株式会社エイチ・アイ・エス
 ④パートナー協力型   事例:某ヘルスケア関連企業

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日本製粉が実践!Webサイトの活性化に成功したCMSの最強運用術

日本製粉のコーポレートサイトは2013年にリニューアルされています。総ページ数約6,000ページものサイトをリニューアルし、その後もPDCAを回し続けている運用のポイントを、Webサイトの実運用を担う日本製粉システムセンターの安川氏にお話いただきました。

最初に、日本製粉、及び安川様が所属されている日本製粉システムセンター(以下、日本製粉SC)の会社紹介をしていただきました。日本製粉SCでは、日本製粉および関連会社のシステム関連を主な事業内容とされており、Webサイトについても企画から運用・保守を請け負っておられます。
日本製粉のWebサイトは、広報部が管理者となり、日本製粉SCが業務支援を行いながら、加工食品部や冷凍食品部など現場部門がコンテンツの更新などの実運用を担っておられるとのことです。CMSにはNORENをご採用いただき、あとらす二十一社もコンテンツ制作などを請け負っておられます。サイトの運用パターンとしては「分散型」にあたります。

リニューアルに際しては、まず関連部署を集めてのワークショップを開催し、「40代主婦層」というターゲットや、「ブランド認知・理解といった」ゴールを明確化すると同時に、プロジェクトメンバーの雰囲気や温度感を把握されたとのことです。

「どの部署にどういう担当者がいて、リニューアルにどの程度乗り気なのかも分かりましたし、制作会社にも日本製粉という会社がどういう会社なのかを伝えることもできて、その後のスムーズなプロジェクト進行に役立ったと思います。」(安川氏)

次に、新旧トップページ比較と題して、実際のWebサイトの旧デザインと新デザインを比較しながら、どういった部分に力を入れてリニューアルしたのかを説明していただきました。GoogleAnalyticsの分析結果も活用しながら、ABテストなども経てコンテンツ配置を決定した経緯をご紹介いただきました。

日本製粉が考えるリニューアルのポイント
  ・PDCAサイクルを回すための独自の明確な役割分担
    P:パートナー(制作会社が提案)
    D:日本製粉SC
    C:広報部
    A:全体(全ての部門で)

  ・「まずはやってみて下さい。できなければ日本製粉SCが手伝いますから」
   という地道な働きかけで現場部署の「人」を動かすこと

  ・雑談も含めて対話を重視したチーム作りに加えて、自社メンバーの特徴を分析しておくこと

最後に、リニューアルの成果として、Webサイト運用負担の軽減や、外部への委託費用の軽減という具体的な成果を紹介いただき、「各部署とのWin-Winの関係を保つことが大事です」(安川氏)と締めくくられました。

以上

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